通所リハも2013年★スタートしました

もう8日になりますが、改めまして新年あけましておめでとうございます。
本年も、皆さんが益々元気になっていただけるよう精いっぱいの事をさせていただく次第です。どうぞよろしくお願いいたします。
 
新年を迎える準備を、通所リハビリでは昨年末から利用者さんとの協同作業でせっせと進めて参りました。
皆さんと一緒に無事に新年を迎える事ができて、感謝しています。
 
 
年末は、お正月用のリース作りに、餅つきに、門松作りにと、この時季ならではの創作もあり、利用者さんに教えていただきながら、なるだけ自然のものを使ってお正月準備をしました。
 
下の写真は稲わらをなえて、正月用リースの土台を作っているところです。わらは職員の祖父宅からやってきました。
 
いま、藁をなえる事ができる人はどのくらいいるのでしょう。自分たち職員の世代ではまずいないと思われます。地区民運動会の競技で藁をなえる種目がありましたが、それも既にひと昔前の話ですか?
 
みなみの風の通所リハビリのご利用者さんの中には数名いらっしゃいました。
(いらっしゃると思ってました!よかった~~! *職員は誰も経験なしの為)
 
「雨の日は外で遊べんき納屋でこうやってなえよった。ロープらあなかったき。縄を作りよった。それも手伝いよ」とのことで、どうやら子供時代の役割だったようです。
 
最近のことではないようなのですが、試しにやっていただくと、スルスルと縄が手のひらから出てくるように延びてきます。
 
手の動きにくさはあるものの、その手つきは体が覚えているようで、やはり経験の積み重ねはすごいですね。
男性の利用者さんがこのような形で何かしらの作業に「参加」される機会としても、とても自然体です。
 
自分たちが受け継いでおきたい、という気持ち、危機感にも似た感覚もあります。おかげさまで、職員も数名、なえるようになりました(^_^)/
 
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この藁の土台に、木の葉や南天など、思い思いの物を付けて、お正月用リースが出来上がりました。
みなさんのお家の玄関に飾られたことと思います。
完成の写真がいま手元にないのが残念ですが、質素ながらも味わいのあるリースができましたよ。
 
 
下の写真は、餅つき大会の様子と、ぺしゃんこになった鏡餅と(だいだいが重すぎたかしら・・)、手作りをした門松です。
 
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餅つきでは、ほぼ全員の方が餅をついてくださいました。1年前はみなさん遠慮され、職員の盛り上げ力不足もあり少々反省したのですが、今回は2回目とあってか、皆さんどんどん前に出てきてくださって、どこにそんな力があるのか、細身の女性もなかなかの振りかぶりで杵を持たれました。
お餅は餡餅や、よもぎ餅、きなこ餅などにしていただき、食べづらい方にはおぜんざいで提供することにして臨みましたが、今回も吸引器や掃除機の出番がなかった事にホッとしました。
 
 
門松作りは、結構立派なのができたと思いますが、材料費は1000円程度でできています。なるだけ周辺で調達し、ご厚意にも甘えさせてもらいました。
 
利用者さんには竹の高さの揃え方、切り込む角度などアドバイスもいただけて、門松作りはテンポよく進みました。職員の庭の南天も添えて葉ボタンも植え込んで、こもを巻いて袴にし、完成です。松がもう少しあっても良かったでしょうか。
 
愛着がわきます。利用者さんと一緒に作った、ここにしかない門松ですから。
 
こんな年末をすごし、新年あけて、1月4日から通所リハもスタートしています。
1月7日は、こんなメニューでした。
 
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運動メニューは上段に書かれているグループ体操が続きます。全部参加される方はいらっしゃいません。その他にマシントレーニングや、療法士との個別リハビリなどもありますし、中段や下段の選択メニューもあります。
 
七草粥の日でしたので、片道300mの場所にあるサンシャインまで食材を調達しに行かれた方は、今日は買い物をした荷物をどうやって運ぶか、の評価の機会にしました。その方にとって必要な支援計画のひとつです。脳卒中後の方で同じ課題を持たれている方は多いと思います。歩行器で運ぶ、という手もあるかもしれませんが、片麻痺の方でジャストフィットする歩行器はなかなか見つかりません。リュックサックタイプで背負うか、たすき掛けで何とか歩行のバランスがとれるかどうかなど、実際にやってみながらいい形を見つけていきます。
 
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食材の下ごしらえをされた方もまた、そのような機会を意図的に作っていきたい方だったのでお誘い。やってみるとのこと。包丁の扱いというよりも、体の近づけ方や立位の安定感が上がると作業効率がよくなる方でした。
 
別のテーブルでは書き初めも行われました。
消しハンで落款を作っておいたらこんな時にも使えるのでいいですね。
「絆」「平和」の字に思いを込める方が多かったようです。
 
利用者さんとの会話から、急きょ、お抹茶をたてる事になり、七草粥をお抹茶でいただく、という風になりました。
 
午前中の最後は童謡クラブでしめましたが、「冬の夜」という文部省唱歌は古すぎたのか、皆さんにも職員にも馴染みが薄く、さまよいました(笑)明治45年の歌でした。お1人だけご存知の方に助けられました。という事は、みなさんまだまだお若い!
 
 
こんな風な日々を過ごしています。
リハビリ=運動だけを提供するのではなく、生活に変化があるような支援でありたいと思います。
まだまだみなみの風は進化していかねば!
 
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 下 村