収穫祭【ジャガイモとブロッコリー】

寒い日が続きますね。
久しぶりに降った雨はたくさんじゃなかったけれど、
カラカラに乾いていた畑が少しは潤ったでしょうか。
 
今朝は自宅から見える北の山(大豊~三嶺付近)が真っ白
三嶺付近は最近いつも雪を冠っていますが、今朝は標高が低い場所まで山全体が真っ白でした。
 
さて、通所リハでは、4階テラスの菜園で収穫できた野菜を使って、今日は収穫祭2日目。
 
赤い皮のジャガイモとブロッコリー(最後のふんばり)を使って、
 
いつものように、生地から手作りです。
利用者さんが麺棒で薄く伸ばしてくれます。
 
ふと見ると、後ろのテーブルでは、陶芸の土を同じような棒で伸ばす作業中。
よって、本日の選択メニューは「練り物2つ」。
 
ピザ作りと陶芸。
 
ピザは生地作りの他にも、具材のカットやジャガイモのマッシュなどの作業もあって、
みなさん、できる部分に参加していただいて、みなさんの合作で完成。
ワイワイ言いながら会話も自然と生まれて楽しくやっていますが、
実はスタッフの方は、カンファレンスで通所リハ計画を話し合った際に出た次の課題の達成や評価に向けて、
さりげなく場を設定したり、改めて場を設定したり、色々と狙いをつけながらやっています。
でも、楽しい雰囲気になるのが一番です。
 
イメージ 1
 
スタッフも利用者さんも、ピザやパンやお菓子やいろんなものをいつも作っているので、
完成度も最近はかなり高くなっていて、
試食をした利用者さんからは「店で買ったってこんな美味いピザは食べれんぜ」の感想。
 
このような選択メニューの活動をいつも切り盛りしているのは介護スタッフです。
ケアマネージャーさんからは、「みなみの風は作業療法ができるから」と言ってもらうことが時々あります。
当施設では、作業療法としてこのような活動は位置づけているわけではありません。
 
以前にも書きましたが、当施設は通所リハなので、リハビリスタッフと一緒にやる訓練だけがリハビリ、ではなく、みなみの風に来てもらっている3時間すべてがリハビリテーションの視点で利用者さんの可能性を引き出せる場所でありたいと考えています。
 
必要な生活ケアや介護をするのも介護スタッフの重要な仕事ですが、
お世話をするという感覚だけではなく、
介護保険の根底にある考え方である「自立を支援する」関わりをどう出せるかが重要、と思いながら試行錯誤中です。自立という意味合いは十人十色ですから、一律にこうしよう、と括れるものでもないですね。障害の様子や人の生活は本当にそれぞれです。何がその方にとっての自立なのか、どうすればそれに近づけるきっかけを作れるのか、カンファレンスでは気がつけばそんな視点で話し合って頭をひねっています。
 
「リハビリ介護」などの新しい言葉も生まれてきています。自立を支援する介護は、決して新しい分野なのではなく、本来、障害をもつ方に接するすべての専門職員に必要な考え方であり、障害の程度や生活環境がどうであれ、やはり基本となる考え方なんだろうと思っています。
 
みなみの風の通所リハも、今年6月で丸3年を迎えます。
試行錯誤を続けながらきたので、そろそろ、うちはこうだ!どうだ~!って胸張りたい(ちょっと誇張)。
頑張ります。
 
最近まじめすぎて記事がつまらん、と言われます。
また書いてしまった(笑)
 
あ、画像を1つ載せ忘れ。
最後のブロッコリーを収穫した後、
花の咲いたブロッコリーは菜の花のようでかわいくなってました。
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あまりにも直立な菜の花。
剣山に挿して活けられていました。
負けずにピンといこう。
 
 下 村