回復期からのバトンタッチ

脳卒中や骨折などで回復期リハ病棟から退院後すぐ、
若しくは退院後比較的早い段階で、
みなみの風の通所リハを利用し始める方が、ポツポツ増えてきています。
 
退院直後は、生活への不慣れ、先行きの不安、こんなはずじゃなかった、という状況に身を置かなくてはいけない方もおられます。回復への意欲はあっても、どことなく弱々しい印象に映っていた利用者さんも、在宅で生活をスタートしてから、様々な経験を通して、たくましくなっていかれるようです。
 
みなみの風の通所リハには、男性のうち脳卒中の方が半数ほどいらっしゃいます。脳卒中を発症して10年以上のベテランさんもいますし、、退院して間もない方も。疾患は同じでも、発症からの歳月がずいぶんちがう方々が一緒に過ごすことで、利用者さん同士で生まれるコミュニケーションには独特の素晴らしさがあると感じます。ヒントのある声掛け、共感などを生んでいるように見受けるのです。利用者さん同士であってこそ生まれるものもあり、スタッフでは成し得ないことも多いですねえ。ベテランさんからのアドバイスは貴重なものだと思いますし、逆に、退院後間もない方が取り組む姿勢に刺激を受けるベテランさんもいらっしゃいます。
 
イメージ 1
退院後もうすぐ3か月になる利用者さん。
 
今日はびっくり、
撮った写真を見せてもらうと・・・
 
自力で立って、
寄りかかることもなく、
クッキーの生地を練ってる。
 
利用当初にはできなかった動作。
動作面だけでも大きな変化なのですが、
 
クッキーなぞ、作ろうとも思わないのが普通な中、
”なんでもやってみる”というチャレンジする姿勢があってこそだなあ、と。
 
少しずつの変化なのですが、
確実にたくましくなっていると感じます。
 
 
イメージ 2
 
 
ご本人の希望で、今日は福祉用具業者さんが電動四輪車(セニアカー)のデモ機を持ってきてくださり、メーカーさんから説明も受け、初乗りでした。2週間ほど前、ベテランさんが乗っているのを見て、いろいろと情報収集してました。
課題はいくつかありますが、次回ははりまや橋商店街の金曜市までこれで行ってみる、と大変意欲的です。
金曜日、雨じゃなければいいけど・・・
お供して操作や走行など見せていただきます。
 
 
焼き上がったクッキーはサブレのようにサックサクで
本当においしかったです。
イメージ 3
イメージ 4右は抹茶味。
 
 
地域医療、地域リハに貢献したい診療所としては、
回復期リハ病院を退院した時が頂点、
ではなく、
”帰ってからもっと良くなった”と実感できる通所リハを提供していきたいなあと思います。
 
まだまだ手探り中ではありますが・・・
 
(スタッフ*下村*)