今週の報告

新年度になって最初の週が終わろうとしています。
この4月は介護保険制度の改正や、報酬改定が行われたので、
きっとどこの事業所もとてもめまぐるしい1週間を過ごしたのではないかと思います。
 
みなみの風でも、利用者さんのご理解をいただきながら、何とかかんとか4月のスタートを切る事ができました。
これからも利用者さんの自立支援が充実できるようスタッフ一同全力投球でいきますのでよろしくお願いします。
 
さて、通所リハでは高知市中心部、駅そば、の立地条件を生かして診療所の中だけでなく、周辺施設や公共交通機関を活用しながら、利用者さんの生活の自立支援に必要なプログラムを組み立てています。すぐ側に駅もあるし、ホームセンターもできたし、カフェもあるので、外へ出る力をつけたり、出先で必要なものを購入する力をつけたり。生活力をつけていくリハビリテーションを行うには便利な環境です。
 
が、1つだけ、欲しいものがどうしてもない。
これがあれば利用者さんにもっといい事ができるんだけど・・
と思うもの。
 
無い物ねだり。何だと思いますか?
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畑です
 
現状では、4階の3畳スペースくらいのテラスにプランターを並べて小さな菜園をしていて、
お百姓のプロ(利用者さん)のアドバイスを受けながら、収穫もできています。
種から撒いて、育てて、収穫をして、料理をして、いただく。
畑仕事のミニチュア版ですが、植え付けや収穫以外にも、結構たくさんの利用者さんが関わっています。
成長を楽しみに、テラスの前で毎回足を止める利用者さん、水やりを日課にしてくれている利用者さん、次の作業をアドバイスしてくれる利用者さん、料理してくれる利用者さん、料理したものをおいしいと言ってくれる利用者さん。
本物の畑だったらなおの事、充実するんだろうなと思うのですが、ここ高知駅周辺では畑を見ることがありません。近くにあれば借りることもできるのでしょうけど。再開発されていて、土を見かけない一帯。
利用者さんと畑をする夢は叶いそうにないので、小さなテラスで一年を通して育成と収穫が途切れずにできるよう、やはりここはお百姓のプロのノウハウを頂戴しながら楽しむ事にします。
 
 
さて、今週は1つ新たな活動を始めました。
沖縄三線倶楽部です。
たまに余興などでスタッフが弾いていたのを聴いて、利用者さんから弾いてみたいから教えてとリクエストしてくれました。週1回木曜日にやってみることに。リクエストしてくれた利用者さんとわたしの二人でのんびりやろうかなと思っていると、第1回目の三線倶楽部には3名の参加者と1名の見学者がありました。びっくり!念の為三線を5本用意しておいて正解でした。
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集まってくれた利用者さん、皆さんがもつ障害は様々で、お腰と膝が痛い方、両手共に自由がききづらい方、左片麻痺の方。さてさて、どうやって進めていこうかなと思いましたが、集まってくれたという事は、何かしら楽しいようなイメージを持ってくれていると思います。「いつか、数か月後でもいいので簡単な曲を1曲弾けるようになりたい」という共通目標もでき、ある利用者さんはご家族には内緒の参加のようで、弾けるようになればサプライズで・・とのお考え。その企み、乗ります(笑)
 
とは言え、三線を持って構えるだけでも簡単ではない利用者さんたち。ゆっくり進めていこうと思っています。
今週は開放弦(弦を何も押さえずに弾くドファドの音)が何とかOKで、左手を使う「レ」までやってみました。片麻痺の方は左手で押さえるのが難しかったのですが、見学者のAさんが押さえを手伝ってくれて、片麻痺の方も無事に「レ」まで進みました。
 
沖縄の曲をあまり聴いたことがないと言われるので、最後に何か1つ弾こうかという事になり、みなさん聴きなじみのある涙そうそうを演奏。向こうの椅子に座っていた失語症のBさんに歌手をお願いしたら、もう、すごくきれいな声で唄ってくれて、私は感動。こっそりジ~~ンときてました。
 
 
こちらの写真は、昨日の金曜日、「まあ院長先生、ここに座ってください」から始まった真剣な一場面。
 
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パソコンクラブのメンバーさんが、フリーペーパーを定期的に発刊されるとのこと。
パソコンクラブの活動趣旨なんかも含めて発刊の方向性の報告がされていたのではないかと思います。屋号の「みなみの風」を使っても大丈夫なものかを迷われていたのもあって、院長に直々に報告をし、了解を得てから進めたい、との思いは聞いていました。すでに創刊号の試作品も提示されており、なかなか具体的に話がすすんでおります。みなさんの秘めたるエネルギーには驚きます。どこに隠していたのですか・・。
 
 
という訳で、日々、利用者さんには驚かされたり、感動させてもらったりして、バタバタしながら楽しくやっています。仕事で感動できるって、ありがたい仕事ですが、もうちょっと、バタバタせずに落ち着いて気を配ることがスタッフの課題です(笑)
 
 
しもむら