美味しかった男のスイーツ

年度末ですねえ。
 
医療機関介護保険事業所の多くがこの時期、
4月からの制度改正と報酬改定の準備に追われている事と思います。
みなみの風診療所も同様でして、分厚い冊子の小さな字で書かれた文章を解読するため、
国語能力をフル回転、目をシバシバさせながら読み進めている次第です。
 
そんな中、この機にちゃんと制度や算定のしくみを診療所全体で勉強しようという流れになり、
何回かに分けてお勉強中。
この日は介護事務の細川さんが居宅療養管理指導料についてレクチャーしてくれました。
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さて、通所リハビリでは、利用者さんが主体となって企画運営されているグループが3つほど動いています。
発足して2か月目のパソコングループは、少しでもパソコンに興味のある方であればウエルカム、基本的な操作から順に利用者さん同士の教え合いが行われています。
利用者さんが更新してくださるこのブログ記事も、利用者さんの声がダイレクトに届いてきてとても貴重なものです。
 
他にもさまざまな創作活動や日常生活に関する活動をしながらリハビリテーションを行っています。
最近ご紹介できてなかったので、まとめてUPさせていただきます。
(先に書いた4月に向けた準備のため、なかなかブログに行きつかない毎日です)
 
4階テラスの菜園は、種から育てている野菜たちが随分大きくなってきました。
時々植え替えや追肥をしながら、あと、日々の水遣りなどは利用者さんがしてくださっています。
狭いテラスのため、物を整理してスッキリさせようということで、
選択メニューの木工作業の中で棚を作りました。
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1つ棚があるだけで、随分と広く感じます。
えんどうも花が咲いて実が膨らんできました~
 
月に一度陶芸を教えに来てくださる北村さん(元職員:ST)に、
今月はお地蔵さん作りを教わりました。
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シーサーに続き、創るものをあらかじめ決めてから教室風にしていただくのも好評です。
自宅に飾る事ができるので、利用者さんだけでなくご家族も目にしますし、
来客のあった時にも話題に上がるそうで、ご自分であれこれ考えながら作った事が表現され形になって残る、
「これは私が作ったがよ~」と報告できるのがいいですね。
 
活動を企画する時に意識するのは、せっかく創作するのだから見栄えのいいものを、ということです。
作ったけれど自宅に持ち帰ってそのままどこかへやってしまう物を作るのではなく、
使ったり飾ったりしたいものを作っていただきたいと思っています。
写真の中の魚は、来月作ってみようかと思いスタッフが試作をしたこいのぼり。
カブトも試作予定。
 
 
3月14日はホワイトデーでしたね。
バレンタインデーほどの盛り上がり(商戦)はないですが、
通所リハでは2月に女性陣から男性陣に手作りのガトーショコラをプレゼントしたので、
ホワイトデーには男性陣が慣れないながらも、きっとおいしいものを作ってプレゼントしてくれるだろうという期待を込めて、「男のスイーツ作り」を活動メニューに入れていました。
普段はこのような活動には参加の少ない男性陣ですが、
ほんならやってみようか、という方が意外にも多くいらっしゃって、
おいしい美味しいサックサクのスノーボールを作ってくれました。
 
生地を捏ねたり、伸ばしたり、カットしたり、丸めたり。
写真のお二人は丸める担当。お二人共、左手を使います。
 
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小学生のお孫さんと家で作ってみたいという利用者さん、「おじいちゃん言うて寄ってきてくれるのも今のうち、時間がない」とおっしゃっていたのが嬉しく、現実的な話でもありましたが、お孫さんとのコミュニケーションツールにスイーツ作りが加わるとはこちらもビックリです(笑)
 
みなさん病気になられたり、けがをされて、障害を持ち、いろんなものを失ってこられています。
元の体には戻れないかもしれないけれど、本来持ち合わせる生活スタイルや楽しみが、
いま少し形が変わったとしてもご自分らしい方法でできるようにサポートさせていただきたいと思いますし、
みなみの風ではこのような様々な活動へ参加していただく事でそのきっかけになれないだろうかと思っています。
 
まだまだUPしたい内容があるのですが、今日はこの辺で。
 
 下 村