新型コロナウイルスの感染状況Ⅰ
2020年6月1日現在の状況
現在終息の兆しをみせつつある新型コロナウイルス(以下Cov19と略する)の特徴や、日本、世界の状況についてです。Cov19は血管の内側の細胞(内皮細胞)を傷つけ、それによってかさぶた(血栓・血のかたまり)ができる事があり、それによって血管が詰まり、種々の合併症を生ずる事が言われています。 ただ、重症化する事ばかりに目がいきがちですが、8割は軽症で治っています。
また致死率も諸外国とは異なり、日本、中国、韓国、台湾といったアジア各国の致死率は人口100万人あたり3-5人に対し、欧米諸国はその100倍以上の死者が出ています。 欧米諸国での致死率を無視するわけにはいきませんが、日本を含めアジア諸国の致死率が低い要因としては色々な事が考えられます。
①BCGの接種(結核の予防注射は日本は1951年から継続して接種しており、アジア諸国も接種していますが、アメリカ、イタリアは未接種、スペインは30年以上前に中止しています。またヨーロッパ諸国も20年以上前に接種を中断しています。)
②ヨーロッパ、アメリカの白人と、アジア諸国の人種の違い、遺伝子の違い
(ウイルスは宿主に感染し、宿主の遺伝子を借りて増殖、コピーを作る)
③清潔面に対する意識の違い
マスク着用の習慣、手洗い・うがいの習慣が日本には定着していた。
握手やハグの習慣が、日本などにはあまりなじんでいなかった。
日本は靴を脱いで室内に入る生活様式だった。
(靴に付着したウイルスを持ち込まない)
④流行したCov19ウイルスのタイプの違い
などが言われていますが、はっきりとした事はまだわかってはいないようです。